Sunday, February 04, 2007

岳物語 椎名誠

父(40代)と長男(保育園から小学生)の1980年代を舞台にした暖かで、ささやかで、ちょっとせつない日常物語です。

もう20年以上も前に出た本です。僕はもう3回以上読み返しました。

高校か大学の頃、初めて読みました。その時はだた愉快で、とても内容の軽い話だなと感想を持ちました。その頃からシーナの本は好きでした。
2回目は、海外生活をしていた時です。どうしても日本語のゆるい本が読みたくて、オランダのホテルオークラの書店で3倍くらいの値段の文庫本を奮発して買いました。それで高級なウイスキーのようにちびちび読みました。良いストレス解消でした。
そして3回目は、自分が保育園児の父となってから、なんとなく読みたくなり、文庫本を買いました。なんとなく父シーナの楽しさ、切なさがわかるように気がして読んでいます。

父と息子の愉快で楽しい日々、そんな時期は息子が小学生、中学生までですかね。10年くらいですね。お互いの人生の中では、あっという間です。男の人生の中で、父から息子に何かを伝える期間なんでしょうか。

僕もこんな物語を書いてみたいです。

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