Monday, November 24, 2014

film: 紙の月

宮沢りえの美しさが際立つ,恐ろしい映画だ。

美しすぎて普通の幸せを手に入れられない女性を,宮沢りえは上手に演じている。もしかしたら,女優自身がそうなのかもしれないと思わせる。

こんな綺麗な銀行員が,お金持ちから何千万円ものお金をだまし取る。お金持ちにとっては,それほど大きなお金ではないかもしれない。このお金は銀行員が自由を手に入れるために使う。もちろん,期限付きの自由だ。こういう人を憎めるだろうか。

お金が所詮,幻だ。この共同幻想が多くの人の人生を狂わせる。気がついたときには,幻の世界に捕まってしまう。そんなことを改めて思い出させてくれる映画だ。自分のそんな幻に簡単に捕らえられてしまいそうで「恐ろしい」。

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