Sunday, February 09, 2014

エリック・ホッファー自伝―構想された真実


研ぎすまされた美しい言葉で綴られる簡潔な文章,深い洞察。
戦前から戦後にかけてのアメリカ,カリフォルニアにはどんな人生があったのだろう。
戦後のアメリカ文化の種はどのような空気の中で作られたのだろうか。

ベートーベンの第九の第三楽章を聞きながら,ゆっくりと頁をめくりたい。

「鮮明に覚えているのは,人々との出合い。。。」
「ゲーテの詩より,勇気を失ったのは- すべてを失ったことだ! そのくらいなら,うまれていなかった方がいいだろう。」
p.147 「慣れ親しむ事は,生の刃先を鈍らせる。おそらくこの世界において永遠のよそ者であること,他の惑星からの訪問者であることが芸術家の証なのであろう。」つまり,旅人=芸術家をいうことか。

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